受容体(レセプター)とは?

用語集

受容体(レセプター)とは

受容体とは、身体の細胞表面に存在する特定のタンパク質で、薬物やホルモン、神経伝達物質など外部からの刺激によって、細胞内で化学的な反応を引き起こします。

身体内でさまざまな生理現象を調節するために働いており、感覚や運動、免疫、内分泌、消化、循環などの機能を制御します。

受容体(レセプター)の種類と働き

受容体には、Gタンパク質共役受容体、イオンチャネル型受容体、チロシンキナーゼ型受容体、核内受容体など、さまざまなタイプがあります。

それぞれの受容体は、異なる物質に対して特異的な応答を示します。例えば、オピオイド受容体は、モルヒネなどの鎮痛剤の効果を引き起こすことができます。一方、血管収縮素受容体は、血圧を上昇させることができます。

受容体(レセプター)と医療・健康 

また、受容体は医療分野での薬剤設計や、病気の原因究明、治療法の開発に重要な役割を果たしています。

受容体を介した薬物作用は、医療分野において重要な役割を果たしています。例えば、ヒスタミン受容体に対する抗ヒスタミン薬は、アレルギー症状の緩和に用いられます。

また、抗がん剤や抗うつ薬なども、特定の受容体に作用して、効果を発揮することが知られています。

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